リバティアイランドの安楽死に関する検証が行われるらしい

香港のチャンピオンズデーのレースの1つ、クイーンエリザベス2世カップで不慮の大ケガを負って安楽死になってしまったリバティアイランドだが、どうやらチャンピオンズデーを主催していた香港ジョッキークラブが安楽死処分を行った獣医師の対応を巡って検証を行うとのこと。

バティアイランドが予後不良に至るまでの過程について、HKJCのトップが全面的な検証を要求。また、独立した第三者機関に負傷箇所の再分析を依頼したことを明かした。

そもそもリバティアイランドのケガの後、馬主側は何も知らされないうちに安楽死の措置が取られていたらしい。吉田さんの話からすると日本で安楽死を行う際には馬主をはじめとした陣営のへの確認というか…まぁ、一方的な措置は行われていないということだろう。

先週、ノーザンファーム副代表の吉田俊介氏は東京競馬場でマスコミの取材に応じ、リバティアイランドの安楽死について初めて公の場でコメントした。

「馬主側として何かを判断できる立場ではあったから、何か違う判断をどこかで下していたことによって、何か変わらなかったかなと。今となっては遅いですけども、今まで仕事をしていて、なかなかないレベルでこたえています」

日本のメディアの前で当時を振り返った吉田氏は、安楽死の判断が下される前に、馬主や調教師への事前の連絡は一切なかったことも明かした。

香港ジョッキークラブのCEOであるエンゲルブレヒト=ブレスゲス氏がリバティアイランドの安楽死措置におけるプロセスを検証することを表明したとのこと。

関係者や競馬ファンの深い悲しみに寄り添うとともに、当日の手順とHKJC内部のコミュニケーション全般について全面的に見直しを行う姿勢を明らかにした。

そして、エンゲルブレヒト=ブレスゲス氏はIdol Horseの取材に対し、「このような非常に悲しい出来事を受け、多くの方が失意に暮れていること、そして『救えなかったのか?』や『これが最善の策だったのか?』という疑問を抱いていることは理解しています。私自身もそれは同じです」と話した。

リバティアイランドのケガの程度の詳細はよくわからないが、安楽死措置は避けられなかったんじゃないかと思うし、ケガをしてしまった馬が苦しまないこともまた重要ではあるけれど、せめて陣営の納得感みたいなものは必要なのかもしれない。競走馬のケガを無くすことはできないけれど、せめてケガをしてしまった馬の関係者が疑問を感じないようなプロセスの整備は求められるんじゃないかと思う。

そんなことを書きながら、先の目黒記念でハヤヤッコがケガはしたものの、命に関わるケガではなかったことにとても安堵したことを思い出した。

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